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在留資格とは
在留資格とは、外国人が日本に在留する際に、許可される活動の範囲を示すための法的な資格のことです。在留資格は、大別すると「就労ビザ」「身分系ビザ」に分けることができます。就労ビザとは、その名の通り就労を目的とした資格であり、身分系ビザとは、「永住者」や「日本人の配偶者等」など、身分や地位に基づく資格です。
在留資格申請の種類(認定/変更/更新)
在留資格の申請には、3つの種類があります。在留資格認定証明書交付申請 、在留資格変更許可申請、在留資格更新許可申請です。それぞれについて解説いたします。
1つ目の「在留資格認定証明書交付申請」は、日本に入国しようとする外国人が、入国のための条件に適合していることを証明するために、入国前にあらかじめ行う申請のことです。
2つ目の「在留資格変更許可申請」は、既にいずれかの在留資格を有している外国人が、在留の目的としていた活動を変更する場合に、その目的とする活動に合わせた在留資格に変更する場合に行う申請のことです。
3つ目の「在留資格更新許可申請」とは、既にいずれかの在留資格を有している外国人が、その在留資格を変更することなく、在留期間を更新するために行う申請のことです。
在留資格申請時に注意すべきポイント
在留資格の申請は、上記の様に3種類あり、更に在留資格自体は29種類あります。申請方法もそれだけ複雑ですので、申請時に特に注意すべきポイントをご紹介いたします。
就労:業務内容との関連性
先に紹介した就労ビザと身分系ビザのうち、就労ビザは、就労できる職種に制限があります。就労ビザの中でも主流なのが「技術・人文・国際業務」がありますが、これは、自然科学や人文科学などの専門知識や、外国の文化についての知識が必要な業務をおこなうための在留資格です。そのため、単純労働を想定した人手不足を解消するための業務を行うことはできません。その他にも、在留資格ごとに細かく要件が定められているため、必ず申請前に確認する事が重要です。
在留目的に応じた理由の説明
先述したように、在留資格とは、日本において許可される活動の範囲を示す資格です。そのため、なぜその活動を行いたいのか、ということは、申請時に明確に示す必要があります。
例えば、身分系の資格である「日本人の配偶者等」は、その名の通り、日本人と結婚し配偶者となったので、一緒に暮らすために日本に在住したい、という人向けの資格ですが、この申請はなかなか通りません。偽装結婚の可能性を疑われるからです。過去には、そうではないことを示すため、一年間に及ぶLINEでのやり取りの記録を提出したという例もあります。在留資格の申請時には、こうした準備も必要となるため、専門家のサポートを受ける事が重要です。
在留期限の管理
在留資格には、在留期間が定められています。この期限前に更新申請を行わないと、在留資格がなくなり、不法滞在になってしまいます。ところが、この在留期間は在留資格によって異なるため、つい更新を忘れたまま期限を過ぎてしまっていた、という事例が少なくありません。これは外国人側にとっても、雇用企業側にとっても、大きな痛手です。
そうならないために、在留資格の内容や期限について、専門家のアドバイスの元、適切に管理する必要があります。
在留資格申請を専門家に依頼するメリット
在留資格は、日本に在留する外国人にとって欠かせないものですが、その内容は複雑で、それに伴う手続きは煩雑です。意図せず法を犯すようなことがないように、専門家に相談することが重要です。在留資格の申請を専門家に依頼することには、以下のようなメリットがあります。
①自分で手続きしなくていい
在留資格の申請には、適切な在留資格の選定から書類の準備、その資格を得るに値する証拠の準備など、様々な業務が必要となります。更に、入管とのやり取りも複雑であり、慣れていないと多くの時間が掛かってしまいます。また、それだけ苦労をして申請したのに、却下されるということも少なくありません。
専門家に依頼すれば、これらに時間を割くことなく、本業に専念することができます。
②実践豊富な専門家がスムーズに対応
当事務所は国際業務を専門に行っており、〇〇件の在留資格申請の実績がございます。そのため、必要となる書類や注意点、申請を通すためのコツなども押さえており、スムーズに対応を行うことが可能です。
最速で在留資格を取得したい方は、是非一度ご相談ください。
③申請後の流れについてもアドバイスを受けられる
在留資格が認められても、それで終わりではありません。就労ビザの場合、日本で働くには更に証明書を送付したり、住民登録など複数の手続きを行ったりすることが必要となります。ここで必要な手順を踏まなければ、在留資格を得ていても、日本に在留する事ができなくなってしまいます。
専門家に申請を依頼すれば、申請に関する手続きは勿論、許可された後の手続きに関してもサポート可能です。
在留資格の申請は専門家にご相談ください
在留資格の申請は、手続きが複雑なだけでなく、入管に赴く必要があったりと、関連する業務に多くの時間や体力を費やすことになります。また、そうしてやっと申請しても、簡単には許可が下りず、無駄骨になることも少なくありません。
こうした事態を防ぐため、申請業務は申請に慣れた専門家に一任することをお勧めいたします。在留資格を申請予定の方は、是非一度、当事務所にご相談ください。