急速な事業拡大に備えた人事制度の整備
①相談内容
これまで人事制度が整備されておらず、評価や処遇について明確な基準がない状態だったため、経営者の匙加減で全て決められていた。
当時従業員数が約35名規模で、数年以内に100名以上の従業員数を目指す急速な事業拡大計画があった。
そのため組織として統一した人事制度の必要性を感じていたが、どのように制度設計・運用を進めればよいか分からない状態だった。
また、有資格者が多く専門性の高い人材が在籍しているため、公平性・納得感のある人事制度を整備する必要があった。
②争点
・人事制度そのものが未整備であり、ゼロから制度設計を行う必要がある
・急速な事業拡大に耐えられるよう、人数に左右されにくい人事制度の構築と運用体制の確立を目指す
・専門性の高い人材にも対応できる人事制度を構築する
・制度構築後も、人事制度初心者の従業員が継続的に運用できる仕組みづくり
③解決内容
提携している人事制度コンサルタントとともに、人事制度の設計から運用までを一体的に支援した。
・提携先による人事制度作成コンサルティングを活用し、まずは必要な制度を絞ったシンプルな人事制度を構築した。
・シンプルな人事制度に慣れてもらってから、有資格者の処遇を少しずつ反映させ、会社に合った運用になるようアレンジを加えた。
・構築した制度を人事評価システム「HRvis」に反映し、クラウド上での運用体制を整備した。
これにより、
・制度設計とシステム運用が分断されることなく、一貫した形で人事制度を運用できるようになる
・人事制度を一元管理できるようになり、経営者による属人的な管理を解消できる
・人事制度に不慣れな担当者でも扱いやすく、継続的に運用できるようになる
・有資格者の処遇を反映させるやや複雑な人事制度へのハードルが下がる
などの効果があった。
④専門家所感
人事制度を初めて導入する企業では、「制度設計」に力を入れすぎて、実際の「運用」まで想定しておらず、結果的に運用が頓挫し「絵に描いた餅」になるケースが多く見られる。
本件のように、外部の専門的なコンサルティングを活用しつつ、その内容をシステムに落とし込むことで、運用しやすい制度設計ができるようになる。
特に事業拡大フェーズでは、経営者が全従業員の行動を把握することが困難になるため、従業員の評価や処遇を制度として構築し社内に浸透させることが重要である。
制度構築とシステム運用をセットで考えることが、今後の人事制度運用における成功のポイントといえる。




